女性の特徴
女性は男性に比べてうつになりやすいと言われています。これまでは、女性特有のホルモン変化が関係しているのではないか、と考えられてきました。最近ではそれだけではなく、ライフスタイルの変化に伴う環境的な要因からくる社会的ストレスが、大きく影響しているのではないかと考えられています。
自分ひとりだけで頑張ろうとしないことが大切です。まず、誰かに話してみてはいかがでしょうか。
女性特有のうつ
- (1)マタニティーブルー
- 産後直後におきる軽い抑うつ状態のことです。涙もろさ、抑うつ気分、不安が主な症状です。基本的に一過性で約2週間でよくなります。
- (2)産後うつ病
- 産後2から5週後に発症することが多く、一般的なうつ病と同様の症状を呈します。
- (3)更年期障害とうつ
- 卵巣ホルモンの低下する時期を更年期と言います。この時期には様々な身体症状のほか、精神症状を呈します。不安、イライラ感、抑うつ、不眠、倦怠感、物忘れなどが出現します。この場合は、まず産婦人科に相談してみましょう。
また、更年期は女性を取り巻く環境の変化が生じる時期でもあり、うつに気をつけたい時期でもあります。上記の症状が2週間以上続くようであれば、うつを疑ってみることも大切です。 - (4)月経前不快気分障害
- 月経周期に伴う障害で、抑うつ気分、不快気分、不安、むくみ、痛みが月経開始前に出現し開始とともに消失します。
- (5)不妊とうつ
- 子どもがいない女性は、周囲の何げない言葉に傷つくことが少なくありません。また相手に他意がないことが分かっているので自分を責めてしまいがちです。不妊治療を受けることになると、検査も治療もつらいことが多いですし、こんなことでいいのかと考えてしまうこともあります。人間関係のこじれに発展する可能性も否定できません。
このことからうつを発症することもあります。
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周りの方へ
家事を援助するなどし、日常生活の負担を減らしてあげるようにしましょう。
家事や子どものこと、仕事、近所・親戚との付き合いなど、全て100点満点を目指さなくてよいことを伝えましょう。